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ブロック玩具で遊び始める年齢と選び方を解説

OSCA (Kazufumi Hamano) 更新

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子供と遊ぶ、初めてのブロック玩具

お子さんがいるどのご家庭でも、子供が一才を迎えた頃に与える玩具の選択肢として「レゴ」や「ブロックラボ」のようなブロック玩具が候補にあがることでしょう。 この記事を読んでいる読者の皆さんも、「子供にブロック玩具を与えて楽しんでくれるのか?」「数あるブロック玩具の中からどれを買えば良いのだろう?」とお悩みのことでしょう。 本稿ではブロック玩具を子供に与える場合の年齢と選び方について、様々な文献も参考にしながら解説していきます。

ブロック玩具選びに失敗する理由とは?

読者の皆さんが心配しているように「ブロック玩具を与えてみたけど子供が遊んでくれなかった」という事例は多々あります。その理由として与えた玩具が子供の成長段階にマッチしていなかった場合が多いと言われます。この事は玩具メーカーもしっかり研究しており、例えば大人気の「アンパンマン ブロックラボ」の取扱説明書にも以下のように記載があります。

はじめてブロックを購入したお子さまの70%以上が、購入タイミングから実際に遊び始めるまでに1年以上のブランクがあいていることが調査の結果わかりました。お子さまの成長に合っていないブロックを購入してしまったり、パパやママがどのような遊ばせ方をしたらいいか分からないという理由から、実際には遊べずにブロックは部屋の片隅に置かれてしまっています。

【取扱説明書】ブロックラボ アンパンマンとわくわくどうぶつブロックバッグ

極端に考えてみれば分かると思いますが、1才児にミッキーマウスやアンパンマンの絵を見せたところで、まだ知能も知識もないので、それをカワイイだなんて思うわけありませんよね。 玩具選びの過程で「これで遊んで欲しい」という親から子供への押し付けの気持ちが混じってしまい、その結果として玩具選びに失敗してしまう事があるわけです。

月齢とともにできることを知ろう

月齢別に幼児ができることを知れば、ブロック玩具選びのヒントになります。 皆さんがお持ちの母子手帳に子供の発達過程の説明があったり、人気の「レゴ」や「アンパンマン ブロックラボ」などの説明書などにメーカーが研究した結果が記載されています。 それらをまとめると、次のようになります。 (もちろん月齢は目安であり、個人差はあります)

月齢ブロックでできること
18ヶ月
(1.5才)
ブロックを掴む・倒す
ブロックを掴んだり、倒したり、投げてみたりできる時期です。 ブロックを組むのは、まだ難しいでしょう。
24ヶ月
(2.0才)
ブロックを組み立てられる
複数のブロックを繋げて組み立てられるようになるのが2.0〜2.5才。 最初は2つのブロックだけ、徐々に3つ,4つ・・・と増えていきます。

色の見分けができる
徐々に色を見分けられるようになり、「赤のブロックちょうだい」などの言葉を理解してブロックを取ってくれたり指差してくれたりすることができるようになります。

絵や物の見分けができる
色と同様、「ワンワンはどれ?」などの言葉と意味を理解し、たくさんの絵や物の中から選ぶことできるようになります。 形の違いが理解できるようになります。
30ヶ月
(2.5才)
数の概念・カウンティングができる
数が徐々にわかるようになります。しかし、数の意味を理解したり、指定された個数のものを取り出したりできるのは3.5才位からです。 2.5才では、ママやパパが数を一緒に数えて教えてあげましょう。
36ヶ月
(3.0才)
色の関連付けができる
「黄色はバナナの色」「○○は××と一緒の色」というように、色の意味を理解して他のものと関連付けができるようになります。

世界観を理解する
テーマなどを設定した遊びが徐々にできるようになります。 例えば「お店やさん」や「遊園地」などのテーマを決めた作品を作れるようになります。

ごっこ遊びができる
挨拶・会話などを徐々に理解し始め「こういう時に、こういう言葉を発する」ということを理解できるようになり始めます。 3.5才くらいになるとオモチャを動かしながら喋る真似などをします。

このような成長に合わせて、遊ぶブロック玩具を選ぶ事が重要という訳です。 1才の子にキャラクター玩具を与えてごっこ遊びをやらせようとしても、成長に合っていないため無理というわけですね。

人気のブロックシリーズは?

ブロック玩具を選ぶ前に、ブロック玩具にはどのようなシリーズがあるのかも知っておきましょう。 人気のブロック玩具はズバリ2つです。 世界的人気の「レゴ (LEGO)」と、日本で大人気の「アンパンマン ブロックラボ」(バンダイ)です。そして、それぞれの商品が対象年齢を分けた2種類のシリーズを発売しています。

対象年齢LEGOブロックラボ
1.5才〜レゴ デュプロファーストブロックシリーズ
3.0才〜レゴ クラシックワールドブロックシリーズ

なお、別稿で詳しく解説しますが、「レゴデュプロ」と「アンパンマン ブロックラボ」は、それぞれ同じ大きさで互換性があり繋げることが可能です。 また他メーカーも同じ大きさの互換性のある玩具を発売していますので、それを知っておいた上で最初のブロック玩具を選ぶと良いでしょう。

18ヶ月(1.5才)に適したブロック玩具

18ヶ月の子供のブロック遊びは、物を掴んだり、倒したり、投げたりする遊び方が中心になりますので、次のようなものが良いでしょう。

  • 握りやすい大きさのブロック。
  • 様々な形を認識させ、形によって掴み方を変えたりすることを練習できるブロック。

繰り返しになりますが、この時期は「キャラクターの世界観・ストーリーにあった遊び方」だとか「ごっこ遊び」は難しいので、次のような自由に遊べる基本ブロックの玩具が適しています。

レゴデュプロ

レゴデュプロでは、お片付け用の専用コンテナがセットになった「デュプロのコンテナ デラックスセット」、もしくはコンテナは付属しない「デュプロのいろいろアイデアボックス<ハート>」が良いでしょう。 いずれも基本の形のブロックと、デコレーション用のブロックがバランス良く入っています。 レゴデュプロの導入用セットと言えるでしょう。

デラックスセットアイデアボックス
ピース数65ピース80ピース
コンテナありなし

アンパンマン ブロックラボ

アンパンマン ブロックラボも、お片付け用の専用コンテナがセットになった「はじめてのブロックワゴン」もしくは「アンパンマン はじめてのブロックバケツ」がオススメです。 いずれも、基本の形のブロックとデコレーション用のブロックがバランス良くセットになっています。 筆者としては、これからブロックを買いますことを考えるのであれば、大きなコンテナがセットの「はじめてのブロックワゴン」がオススメです。

ブロックワゴンブロックバケツ
ピース数65ピース31ピース
コンテナあり (大きい)あり (小さい)

24〜30ヶ月(2.0〜2.5才)に適したブロック玩具

物や色の見分けができるようになってきていますので、基本ブロックに加えて動物や物の形のブロックを加え始めても良いでしょう。 とはいえ、はっきりと違いがわかるものが良いでしょう。 例えば「犬と猫」みたいな違いのもので、「男の子と女の子」みたいな違いだとまだ難しいでしょう。 また2.5才になると数字にも興味を示すようになりますので、”数字”や”列”などを取り入れたブロックもオススメです。

レゴデュプロだと、動物の形のブロックが発売されています。 動物ブロックはそれぞれが異なる形で複雑な形をしていますので、より複雑な形の物を掴む練習にも良いでしょう。

アンパンマン ブロックラボも動物ブロックのセットがありますが、こちらは四角のブロックですので形の複雑さはありません。 また汽車(SL)と数字ブロックの「SLマンと123!すうじブロックセット」は、ママ・パパと数字を覚え始めるには良いでしょう。

3才以降

3才になれば言葉で意思表示ができ、自分が気に入ったものを説明できるようになりますから、お子さんの意見・希望を取り入れながら選べば良いと思います。 3才になれば「世界観」「テーマ」に沿ったごっこ遊びもできるようになりますよ。

ただし、小さいサイズの「レゴクラシック」を取り入れるかは、お子様の安全を考えた上で検討してください。 筆者は二人の子供が保育園に通っており、保育園にもレゴがありますが、デュプロはありますがクラシックはありません。 誤飲を気にしてのことだと聞きました。 ご自宅で一人で遊ぶ分には誤飲のリスクは低いかも知れませんが、兄弟で戯れあったり小さいお子さんがいる家庭では検討が必要そうです。

まとめ

本稿では、子供にブロック玩具を与える際に考慮すべき月齢と、月齢にあったおすすめのブロックおもちゃについて解説しました。 次回は、それぞれのブロックシリーズについて、深堀りした製品レビューをお伝えします。

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