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iOSヘルスケアアプリと連携できるオススメのヘルスケア家電

OSCA (Kazufumi Hamano) 更新

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一歩先行く生活を実現! 初心者のためのスマートホーム入門

スマートウォッチやヘルスケア家電の登場により、病院に通わなくても家庭で気軽に身体の情報(ヘルスケアデータ)を計測してスマートフォンに記録できるようになりました。 身体情報の計測だけにとどまらず Apple Watch などでは命を救った事例がいくつも報告されています。 リアルタイムにヘルスケアデータをアプリに記録する環境作りが、あなたの命を救うことになるかも知れません。 筆者もヘルスケア家電でできるだけ多くのヘルスケアデータを記録している一人です。

本稿では、日本でシェアが多いiOSにインストールされているヘルスケアアプリと連携できるオススメのヘルスケア家電を紹介したいと思います。 いずれも筆者が実際に利用しているものを紹介します。

スマートウォッチ

iOSのヘルスケアアプリを利用する上で欠かせないのが、ご存じ「Apple Watch」です。 他社のスマートウォッチと比べると価格は高めですが、ヘルスケア・スマートウォッチとしては最高峰です。 Apple Watchの転倒検知機能や高心拍数通知機能が命を救った実例が世界中で報告されています。 (参考: https://japan.cnet.com/article/35157624/)

Apple Watch で記録できるヘルスケアデータとしては、以下のようなものがあります。

項目概要
安静時消費エネルギー (kcal)体が最低限の活動を行なっている時に消費されるエネルギー
アクティブエネルギー (kcal)歩行・家事などの活動・運動などで消費したエネルギー
心拍数 (拍/分)1分間あたりの心臓の鼓動回数
環境音レベル (dB)環境音の強さ
歩数 (歩)1日で歩いた歩数
スタンド時間 (分)立って歩いている1時間ごとの分数
睡眠時間 (時分)睡眠時間
最大酵素摂取量運動時に体が消費できる最大酵素量
呼吸数 (回/分)1分間に呼吸する回数
安静時心拍数 (拍/分)リラックスした状態で測定される1分間あたりの平均心拍数
歩行時平均心拍数 (拍/分)安定したペースでの歩行時の1分間あたりの平均心拍数
手洗い (回, 秒)手洗いした回数と秒数
Apple Watch で記録できるヘルスケアデータ

Apple Watch を装着しているだけで、とても多くの情報が記録されることがわかります。

体重計

皆さんが日頃から最も気にしている身体データの一つと言えば「体重」「体脂肪率」ではないでしょうか? スマートウォッチでは計測できないヘルスケアデータの一つです。 筆者が愛用していてオススメしたいのが、Withings社のスマート体重計「Withings Body+」です。筆者はこの体重計を手に入れてから、体重・体脂肪率への意識がとても向上しました。 Witings Body+ では以下のヘルスケアデータを計測・記録できます。

項目概要
体重 (kg)体重
ボディマス指数 (BMI)身長と体重から計算される体脂肪の指数
体脂肪率 (%)筋肉、骨、水分などを含む全体重と比較した体内の脂肪重量
Withings Body+ で記録できるヘルスケアデータ

Withings Body+ は、Wi-Fiで自動的にクラウドに上記の情報を記録してくれるので、手間が全くかからないのがポイントです。 (他社の体重計だとWi-Fiではなく、スマホとBluetoothをわざわざ連携させてデータを転送させる手間がかかるものがあります)

なお、この Withings Body+ は、赤ちゃんの体重を計測する機能もあり、筆者も二人の子供が生まれたばかりの時にはとても重宝しました。

Withings Body+ については、別稿の製品レビュー記事で詳しく解説していますので、そちらもぜひご覧ください。

血圧計

体の基礎情報として身近な「血圧」についてもご紹介します。 筆者は、妻が妊娠中に「家でも血圧を測って観察してください」と医師に言われたのをキッカケに、それであれば「iOSのヘルスケアアプリ対応のものにしよう」と、ヘルスケアアプリ対応の血圧計を購入しました。 家庭で正確に血圧を測るには「上腕式血圧計」のコンパクトなものが良さそうで、日本の計測機器大手のオムロンのヘルスケアアプリ「OMURON connect」がiOSのヘルスケアアプリへの連携に対応していますので、結果「OMRON HCR-7501T」を購入して愛用しています。

“愛用している”と言いつつ、体調が良い時はついつい計測を怠ってしまいます(汗) また、血圧計を棚の中にしまってしまうと、なおさら取り出すのが面倒くさくて「まぁ、いいか」となりがちです。 できるだけ、いつでも気軽に計測できる場所に出しっぱなしにしておくのが良さそうです。

ヘルスケア家電で計測できないヘルスケアデータ

ここまでヘルスケアデータを計測・記録できるオススメのヘルスケア家電をご紹介しましたが、ヘルスケアアプリで記録できるデータ全てをヘルスケア家電だけで記録するのは、なかなか難しいものです。 ヘルスケア家電で記録できないデータについては、筆者は定期健康診断の診断報告書の内容をヘルスケアアプリに手動で登録しています。 例えば「身長」「胸囲」「肺活量」「血糖値」などのデータです。 少々手間ではありますが、いざというときに役に立つかも知れませんので、ぜひ健康診断の後に、自分の体と向き合う意味でも入力するようにしてみてはいかがでしょうか。

また更に余談ですが、筆者は子供の身体測定の結果を、子供のApple IDのヘルスケアアプリに入力しています。 生まれた瞬間から、生後一週間、一ヶ月後、三ヶ月後・・・と、病院や保健所で計測してもらった身体計測結果を入力してあり、子供が大きくなったときのプレゼントの1つになるかなと思っています。 (子供に「要らないよ」と言われる未来もあるかも知れませんが・・・)

おわりに

本稿では iOS ヘルスケアアプリと連携できるオススメのヘルスケア家電を紹介しました。 本記事が皆さんの健康管理のお役に立てれば幸いです。

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