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[2022年12月版] Appleホームアプリ(HomeKit)対応の温湿度計まとめ

OSCA (Kazufumi Hamano) 更新

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一歩先行く生活を実現! 初心者のためのスマートホーム入門

空気が乾燥する季節になると気になるのが室内の温度と湿度。 特に少し肌寒くなり始める季節に喉を痛めてしまう方も多いのではないでしょうか? 実は私もその一人で、毎年11〜12月くらいに乾燥で喉を痛めてしまいます。 そこで役に立つのが温湿度計。 空気が乾燥し始めたことが分かれば、加湿器などで対策をすることができます。 そこで温湿度計を購入しようと思い立ったのですが、スマートホーム製品が普及し始めた昨今、できるだけスマートフォンと連動できる、さらに言えばAppleのスマートホームプラットフォーム「ホームアプリ(HomeKit)」に対応する湿度計だと便利だと思い、ホームアプリ(HomeKit)に対応した温湿度計を調査しましたので、その調査結果を共有します。

実現したいことは何か?

まずは私が実現したいことを整理すると、次のようなことです。

筆者が実現したいこと

  • 季節の変わり目などに、室内の加湿が必要になった時に教えて欲しい
  • その通知はスマートフォン(iPhone)に届けて欲しい
  • Apple製品のホームアプリ(HomeKit)でスマート家電を集中管理しているため、対応したものが良い。 (ホームアプリに対応していれば、通知をキッカケに別のスマート家電を作動させたりできる。)

一般的に室内で快適に過ごせる湿度は40〜60%と言われています。 40%以下になると喉の乾燥を感じるだけではなく、空気中のウィルスの活動も活発になりますので、空気が乾燥しやすい時期でも加湿器などを上手に使って湿度40%以上を保ちたいと思っています。

HomeKit対応の温湿度計の探し方

Appleのホームアプリ対応アクセサリはAppleのこちらのページで公開されていますので、その中から温湿度計の製品をピックアップして、自分にあった製品を絞り込みます。この製品一覧では、温湿度計は「センサー」のカテゴリーに含まれますが、「センサー」のカテゴリーには人感センサーなどの温湿度計ではない製品も含まれていますので、製品を一つずつ調べました。 その結果、2022年11月現在で温湿度計に当たる製品は以下の通りでした。

HomeKit対応 温湿度計 製品一覧

2022年11月現在、Appleのホームアプリ(HomeKit)対応製品の一覧から温湿度計をピックアップした結果が下表です。 製品の発売年と、日本のマーケットで購入できるか(Amazon.co.jp で取り扱いがあるか)も一緒に調べました。

メーカー (ブランド)製品名発売年Amazon.co.jp
Eve SystemsEve Weather – Connected Weather Station2016年
Eve SystemsEve Room – Indoor Air Quality Monitor2019年Amazon.co.jp
KoogeekKoogeek Air A1W2019年
NetatmoNetatmo Smart Home Weather Station2013年Amazon.co.jp
QingpingQingping Air Monitor Lite2021年Amazon.co.jp
QingpingQingping Temp & RH Monitor H Version2021年Amazon.co.jp

この調査結果から日本のマーケットで買えそうなものは4製品、ただし Netatmo Smart Home Weather Station は2013年発売とだいぶ古い製品のため選択から除外すると、下記の3製品に絞られました。

Eve Room – Indoor Air Quuality Monitor

Eve Room は Eve Systems というドイツのスマートホーム企業の製品です。 「温度」「湿度」「空気質 (VOC)」を検測してくれます。リチウムポリマー電池で動作するので設置も簡単です。

Qingping Air Monitor Lite

Qingping (チンピン) は中国の大手メーカー「Xiaomi」のメンバーが立ち上げた中国の会社です。 室内の 「CO2」「PM2.5」「PM10」「温度」「湿度」の5つを検測できます。 USB-Cで給電するタイプで、USB-Cケーブルを抜いても7時間バッテリー稼働するようですが、日常的にはUSB-Cケーブルを繋いで設置します。

Qingping Temp & RH Monitor H Version

Qingping の Temp & RH Monitor H Version は、「温度」「湿度」の2つだけを計測できるシンプルなセンサーです。 上記の Air Monitor Lite よりも計測できる項目が少ないので値段もリーズナブル(約半額くらい)になっています。 ボタン電池で約8〜12ヶ月稼働します。

まとめ

本稿ではAppleホームアプリ(HomeKit)に対応する温湿度計製品を調査しました。 この調査を基に、私はQingpingの「Air Monitor Lite」と「Temp & RH Monitor H Version」両方を購入しました。 家族全員が集まるリビングに5つの項目を検測できる「Air Monitor Lite」を、仕事部屋に温湿度のみを計測できる「Temp & RH Monitor H Version」を設置することにしました。 それぞれの製品レビューは次の記事を参考にして頂ければ幸いです。

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