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[製品レビュー] Qingping Temp & RH Monitor (HomeKit対応)で室内の温度・湿度をモニターする

OSCA (Kazufumi Hamano) 更新

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一歩先行く生活を実現! 初心者のためのスマートホーム入門

以前の投稿「Appleホームアプリ(HomeKit)対応の温湿度計まとめ」で、Appleホームアプリ(HomeKit)対応の、温湿度計の製品比較調査を行いました。 その結果、2022年11月現在で入手可能だったQingping社の空気モニター「Temp & RH Monitor」を購入しましたので、本稿ではその製品レビューをお届けします。

購入の背景

製品の詳細・レビューの前に、筆者がなぜこの製品を購入したのかという背景を先に説明します。

購入の理由

  • 季節の変わり目に喉を痛めることが多く、湿度が下がった時に通知をしてくれる仕組みが欲しかった。
  • 本製品が湿度の低下を通知してくれれば、加湿器などを利用して室内の湿度を40%以上に保つなどの健康管理ができると考えた。
  • Appleのホームアプリでスマート家電を一元管理しているので、ホームアプリ(HomeKit)に対応した製品が良かった。

Qingping社とは?

まず購入の際に気になったのは、聞きなれない、この製品のメーカーである「Qingping」という会社名です。調べたところ、Qingpingは中国の大手メーカー「Xiaomi」(シャオミ)から出資を受けている会社のようです。

主な機能

Temp & RH Monitor は「温度」と「湿度」だけの計測に特化した製品。 Qingpingの上位モデルとして「二酸化炭素濃度」など5項目を計測できる上位モデル「Qingping Air Monitor Lite」がありますが、本製品は計測できる項目が少ないので、その分コンパクトで、お値段も安くなっています。

温度・湿度のセンサーにはスイスのセンシリオン社製センサーを採用しているとのこと。センシリオンはグローバル企業として温湿度センサーで有名で日本製品でも多く利用されていますので安心できます。

また電子インクを採用したスクリーンなので、下図のように真横から見ても可視性バッチリです。

パッケージ

Temp & RH Monitor のパッケージは上図です。 パッケージにしっかりと Apple HomeKit のロゴが印刷されており、HomeKit に対応していることが確認できます。

パッケージには、本体とボタン電池、壁に取り付ける場合のパーツ、ボタン電池と説明書が同封されています。 なお、説明書は英語と中国語のみで、日本語のページはありませんので注意が必要です。 (が、本稿でセットアップ方法を解説しているので、本稿を参考にしてみてください)

なお、本体の裏には立てかける用のスタンドがあり、壁に付けなくても机上に設置することができます。

サイズ

大きさは直径74mmと手のひらに収まるサイズ。 重さも59gと携帯電話よりも軽いです。

セットアップ

セットアップはとても簡単。上図のように背面に付属のボタン電池を入れるだけ。

ボタン電池を入れただけで、ボタン操作なども必要なく、すぐに動き始めました。

Appleホームアプリ(HomeKit)への追加

続いてAppleのホームアプリ(HomeKit)に追加します。 ホームアプリの「アクセサリを追加」から追加します。

上図のように、本体裏に貼られたQRコードをスキャンすると「センサー」として認識し、計測できる各項目の名前を確認・変更すると、ホームアプリへの追加が完了します。

ホームアプリへの追加が完了すると、上図のようにiPhoneでは「気候」の中に「温度」「湿度」という項目が、macのホームアプリには気温・湿度が表示されるようになりました。

オートメーションの設定

さて、私の本来の目的は「部屋の湿度が低下したときに通知して欲しい」ことでした。 一般的に室内で快適な湿度は40〜60%だと言われています。 また湿度が40%以下になると空気中のウィルスが活動しやすくなるので、湿度が45%以下になったら通知が届くように設定しようと思います。

iPhone や iPad でスマート温湿度計(センサー)の値の変化を通知するには、iPhone や iPad のショートカットアプリの「個人用オートメーション」を利用します。 これについては、次の別稿で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

総評

まだ利用を始めてわずかですが気に入っています。 気に入っている点は以下の通りです、機能・性能に不満はありません。

気に入っている点

  • とてもコンパクトで、モノクロのデザインがオシャレで良い。
  • 電子インクを利用したスクリーンがとても見やすい。 (文字がくっきり見える)
  • スマートフォンにメーカー独自のアプリを必要とせずに、Appleホームアプリ(HomeKit)に追加できる。

一方、利用するに支障はありませんが、若干気になっている点は以下の通りです。

気になる点

  • 製品情報に温湿度計の精度(誤差)を表す「公称精度」の記載が無い。 (利用しているセンサーの型番が分かれば調べようがあるのですが…)
  • 2022年冬時点で中国からの発送だった。 説明書も日本語表記はありませんので、完全輸入品っぽい。 日本でのサポートはあまり期待できないかも。

まとめ

本稿では Qingping 社のスマート温湿度計「Temp & RH Monitor」の製品レビューをお届けしました。 皆さんがHomeKit対応の温湿度計を導入する参考になれば幸いです。

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